2015年9月2日水曜日

描くということ。

東京オリンピックに早くも2回目のケチがついてしまいました。
新国立競技場建設の白紙撤回に続き、オリンピック公式エンブレム
まで、白紙撤回 新しく公募するとのこと。
物作りのなんて難しいことでしょう。
規模の大小はあるもののそこには新しい発想、表現、感動がなければ
ならないのですから。

日常の中にインターネットという恐ろしく便利なものが入り込んで
分厚く、重い辞書も写真集も書籍もカタログも時刻表も何も必要とせず、
キーボードを軽く叩くだけで、そのすべての役割を担ってしまうのですから。

最近よくPCで絵を描くことができても、手描きで描けない、写真を見て描く
けど実際の物を見て描くのが苦手といって尋ねてくる方がいます。
妙な違和感を覚えたものです。

私の絵を見て、想像や空想で描くのですかとよく聞かれます。
中には妄想ですかと言われて笑ってしまいました。
いいえ、モデルさんを見て描いたデッサン、クロッキーをもとに
構成して描いてます。
こんな私の絵でも世界中どこを探しても私のものでしかありえない
手描きの絵画の良さです。

上手くても、下手でも、だれかと同じものを見て描いたとしても、
自身で描いた物は自身のものでしかないのです。

キャンバスの向こうのモチーフをしっかりと見つめ、自ら描くことの
大切さと楽しさを感じて、作品を見る人に感じ取って貰うことが制作者の
基本的な姿勢だと思うのです。

最後に当アトリエではそれぞれの生徒さんに合わせてモチーフを組んでいます。
写真やPCを使わないのですかって?
もちろん使うこともありますよ。
しっかり注意点とエスキース作りをしてもらってます。

渡良瀬遊水地 













いつでもアトリエにお越しくださいませ。