「自然の松の木の根っこは一直線なんだよ。」
朝の軽い散歩から帰ってきたら、植木を手入れしているご近所の方に会った。
植物を育てるのは好きだが、盆栽は未知の世界。
植物の持つ美しさを生かした日本の文化である という認識。
かれこれ盆栽トークをしているうちに
根の話になった。
人が手を加えた松の木と自然の松の木では根の形が違う。
自然の松の木は一直線。
人が育てた松の木は根が横に広がっている。
という事を教えていただいた。
土から出ている部分を見て「あぁ、樹だ。」
と普段思っていたが、その下にある根のことを失念していた。
人の手入れした松の木の根
横別れした根は移植しても強くすぐに根付くのだそう。
自然の松の木は
その場に留まる。そこで生きていく
どっしりと深く根をまっすぐに下ろしている。
見えているものが一部ではない。
全体とはもっと大きなものなのである。
そう気づかせていただいた大切な時間だ。