2013年11月24日日曜日

見えている部分、見えていない部分。

 

「自然の松の木の根っこは一直線なんだよ。」

朝の軽い散歩から帰ってきたら、植木を手入れしているご近所の方に会った。

植物を育てるのは好きだが、盆栽は未知の世界。

植物の持つ美しさを生かした日本の文化である という認識。

かれこれ盆栽トークをしているうちに

根の話になった。

人が手を加えた松の木と自然の松の木では根の形が違う。

自然の松の木は一直線。

人が育てた松の木は根が横に広がっている。

という事を教えていただいた。

土から出ている部分を見て「あぁ、樹だ。」

と普段思っていたが、その下にある根のことを失念していた。

人の手入れした松の木の根
横別れした根は移植しても強くすぐに根付くのだそう。

自然の松の木は

その場に留まる。そこで生きていく

どっしりと深く根をまっすぐに下ろしている。



見えているものが一部ではない。

全体とはもっと大きなものなのである。

そう気づかせていただいた大切な時間だ。